チーム紹介・バリ
爆弾テロ事件による沈滞ムードを乗り越えようと「がんばろう!バリ」キャンペーンを展開中のバリ日本人会(横川義康会長)が企画した第一回在インドネシア日本人会都市対抗テニス・サッカートーナメント大会(主催・バリ日本人会、共催・ジャカルタ・ジャパン・クラブ、東部ジャワ日本クラブ、後援・在インドネシア日本大使館、スラバヤ総領事館、スラバヤ総領事館デンパサール駐在官事務所、協賛・ホテル日航バリ、じゃかるた新聞)が、二十五日にバリ島で開かれる。ジャカルタ、スラバヤ、バリの日本人会が一つの行事を共催するのも、三都市に散在する日本人が一堂に会してスポーツ大会を開くのも、いずれも初めて。応援団も入れると二百人近い人たちが大会を盛り上げる。インドネシアの在留邦人史の中でも画期的な交流として期待される同大会を前に、参加チームの横顔を紹介する。
■開催地の意地に期待(サッカー)
在バリ日本人サッカーチームの正式名称は、蹴球闘魂連合会(蹴闘会)。部員の九割が日本人会に所属している。ビジネスや旅行でバリを訪れる人が助っ人として参加することもある。
部員数は二十一人で、中高生時代にサッカーを経験している人は八人。チーム結成後初めて、正式にサッカーを始めた人もおり、練習を重ねながら実力の向上を図っている。
昨年二月に結成したばかりのフレッシュなチーム。旅行代理店の有志を中心としたサッカー大会を開催した際、「日本人チームを結成しよう」との提案があり、即席で編成されたのがきっかけ。
当初はそのまま解散するつもりだったが、日韓共催のワールドカップに感化されたこともあり、サッカー熱冷めやらずに本格的に活動を開始したという。
「平均年齢は三十代前半。ハードなスポーツのため、体力的に不安もありますが、チームワークでカバーします」と宇都克興監督。
週に一度、フットサル形式で練習しており、月に一度の割合で、地元のバリ人チームと対戦。部員の大半が旅行業者であるため、日曜日に定期的に休みが取れない人も多く、ベストメンバーで試合に臨むのが難しいのが悩み。
昨年の戦績は、二勝八敗と負けが先行しているが、都市対抗戦では「蹴球闘魂連合会」の名に恥じない気迫あふれるプレーで、飛躍のきっかけをつかむことが期待される。
宇都さんは、大会に向けて「もちろん開催地として優勝を狙っています。とは言え、特にジャカルタチームは手強いと聞いています。わがチームの戦力が、どこまで通じるか、両地域の代表に、胸を借りるつもりで、頑張りたい」と話している。
今大会には、バリ人チームも参加。全インドネシア日本人会連合チームとのエキシビジョンが予定されている。
バリ人チームは、昨年二月の旅行代理店有志が企画したサッカー大会の優勝と準優勝チームが中心となったベストメンバーで結成された。選手の中には、インドネシアユースの元代表選手も。
都市対抗戦の優勝チームの監督が「全日本」を率いることになっており、日イ対抗戦も熱戦となることが予想される。
■勝敗にはこだわらず(テニス)
バリ日本人会テニス部は、一九九八年末ごろ結成。当初単身赴任だった現部長の斉藤輝久さんが、余暇でテニスをしようと知り合いに声をかけ、現テニス部事務局の福島正彦さんと定期的に練習を始め、やがてテニス部へと発展した。日航ホテルの立派な屋根付きコートをホームコートとして使用しており、テニス愛好家にはうらやましいばかりの環境だ。
インドネシアで唯一、人気の女子プロ選手が競う大会が開催されているのがバリ。ファンが、サンチェスや浅越しのぶといった世界レベルの選手と、日本では考えられないほど気軽に交流できる魅力的な大会でもある。斉藤部長が「プロ選手のプレーを見ると、自分も上手になったような気がして、コートに飛び出すのは、昔から変わりません」と語るように、部員はバリならではのテニスライフを満喫している。
メンバーには、テニス歴二十五年の斉藤部長をはじめ、テニスクラブに通い練習に励む人や、かつてコーチをしていたというかなりの実力者もいる。
普段は試合をする機会が少ないそうだが、毎年、ヌサドゥア地区ロータリー・クラブ主催のテニス大会に有志が参加、福島さんと河野千年さんのペアが、アマ部門を制している。
バリからは今大会に、二チームが参加。今回、都市対抗戦の話が持ち上がったことで、開催地の代表として、部員もますます練習に熱が入っている。
斉藤部長は大会を前に、「上級者が掛け持ち出場はせず、あえて部員十六人全員が均等に参加します。ベストを尽くすが、勝敗にはこだわらず、各都市の代表との親睦をメインとしたい」と話している。
■バリを楽しんでください(斉藤輝久部長)
バリでの悲惨な事件を契機にこのような大会が始まり、交流ができることは大変意義深いことだと思います。来年以降も継続して開催できれば、もっと素晴らしいですし、これを一つの目標として、普段の練習の励みにしたいと願っています。「継続は力なり」の精神で、ぜひ続けたいものです。ジャカルタ、スラバヤから来られる選手・応援のみなさん、大いに試合を楽しみ、そしてバリを楽しんでいってください。ささやかながら、お手伝いさせていただきます。